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診療科・部門Clinical departments
リハビリテーション部
中央会では理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)合わせて70名を超え、急性期から生活期まで幅広く、退院後の施設や在宅リハビリなどの経験を持つセラピストも多く在籍しています。施設基準としては、代表的な脳梗塞などの脳血管疾患・骨折等を含む整形外科領域の運動器疾だけでなく、肺炎などの呼吸器疾患・心不全などの心大血管疾患・廃用症候群・がん・嚥下障害と幅広く対応しております。また尼崎中央リハビリテーション病院はもちろん、急性期の一部の患者様に対しても365日のリハビリを提供しております。リハビリテーション医療における多職種によるチームアプローチが重視されているため、各病棟やチームとカンファレンスを行いながら密に連携し、横断的に関わることで、患者様を全人的にサポートするとともにスムーズな退院を支援しております。
リハビリ室
理学療法士 PT
ケガや病気などで身体に障害のある方や障害の発生が予測される方に対して、基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援します。
装具療法
【毎週木曜日 Dr/PT/義肢装具士と共に評価】
脳卒中ガイドライン2021
・脳卒中後片麻痺で内反尖足がある患者に対して、歩行機能を改善させるために短下肢装具を使用することは妥当である。(グレードB)
・脳卒中後片麻痺で膝関節伸展筋力もしくは股関節周囲筋が十分でない患者に対して歩行訓練をするために長下肢装具を使用することは妥当である。(グレードB)
・脳卒中後片麻痺による尖足もしくは下垂足に対して特に時期にかかわらず、短下肢装具を作成することを考慮してもよい。(グレードC)
・痙縮に対して、装具療法を行うことは妥当である。(グレードC)
OG Wellness「Physibo︓フィジボ」
(旧︓HONDAアシスト)
「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行練習機器です。歩行時の股関節の動きを左右のモーターに内蔵された角度センサーで検知し、制御コンピューターがモーターを駆動します。股関節の屈曲による下肢の振り出しの誘導と伸展による下肢の蹴り出しの誘導を行います。
NESS L300Goシステム(歩行神経筋電気刺激装置)
運動上位ニューロンの患者や損傷による尖足・下垂足や、膝部不安定な患者に対し、移動能力の向上をもたらす機能的電気刺激装置(FES)システムです。
適用疾患:脳卒中・脊髄損傷・外傷性脳損傷・脳性麻痺・多発性硬化症
G-TES(総合治療用電気刺激装置)
ベルトの内側全てを電極にしたベルト電極を、腰、膝、足首に巻き付け、電気を筒状に流すことで、大腿、下腿、そして殿筋や骨盤回りなど下肢全体の筋収縮が得られます。人間の筋肉が集中する下肢全ての筋肉を動かし、広範囲の筋収縮を行うことで随意運動の代用を行います。
作業療法士 OT
「作業」とは、「食べる」「入浴する」などのセルフケアや、「家事」「仕事」「余暇」など、人の日常生活に関わる全てのことを指しています。「作業療法」は、その応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作、その他の作業を治療として行います。
NMES Neuromuscular Electrical Stimulation(神経筋電気刺激)
筋収縮を目的とした電気刺激で、あらかじめ設定した電気刺激を繰り返し出力します。療法士の意図したタイミングで複数の筋群を刺激することが可能です。
「肘を伸ばしながら腕を上げる動作」や「腕を曲げて伸ばす」といった複数箇所への刺激が可能になります。
自助具
病気やケガ、加齢による能力低下により日用生活に困難を持っている動作をできるだけ自分自身で容易に行うことができるように補助し、日常生活を快適に送ることができるよう、特別な工夫がなされた道具です。自助具は食事に関する道具を始めとして、身だしなみや着替え、入浴、家事に関する道具など、生活に関するあらゆるものがあります
言語聴覚療法士 ST
話す、聞く、表現する、食べるなどのことが、病気や事故、加齢などで不自由になることがあります。そういった方々に対して、言葉によるコミュニケーションや嚥下などへのアプローチを行い、社会復帰をお手伝いし、自分らしい生活ができるよう支援します。
嚥下造影検査(VF)
毎週水曜日 DrとSTが評価
飲み込みの過程や状態を正確に評価するための検査です。
摂食・嚥下障害の疑われる患者様に行い、のどの形や、飲み込み方に問題が無いかどうかを調べるのがこの検査の目的です。
また確実に飲み込むことができる体位や、患者様に適した食物の状態を検討します。
高次脳機能検査
障害の有無を把握するために、認知機能を総合的に調べる簡易検査として、ミニメンタルステート検査(MMSE)や改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)を行ないます。さらに、脳の領域ごとに機能を調べる神経心理検査を行ないます。
失行の検査法
・標準高次動作性検査(SPTA)
失認の検査法
・標準高次視知覚検査(VPTA)
・コース立方体組み合わせテスト
・BIT行動性無視検査(Behavioural inattention Test)
記憶障害の検査法
・三宅式記銘力検査
注意障害の検査法
・TMT(trali makllg test)
遂行機能の検査法
・BADS 遂行機能障害症候群の行動評価
標準失語症検査(SLTA)
高次脳機能障害の後遺症のひとつに、言語機能障害(失語症)があります。言語機能障害の程度を測る代表的な検査が、SLTA(Standard Language Test of Aphasia)標準失語症検査です。
失語症状の詳細な把握と、失語症に対するリハビリテーション計画立案の指針を得ることを目的としています。