整形外科

日本整形外科学会認定研修施設

四肢の骨折、股、膝の人工関節手術、脊椎外科、関節外科、手の外科、多数行っております。
スポーツによる外傷・障害の治療も行っております。

股関節センター

平成29年4月に関西労災病院より赴任いたしました。専門分野は股関節外科で、研究テーマとしましては最新の人工股関節の開発・臨床応用や難病の大腿骨頭壊死症の病態解明・治療に取り組んでまいりました。当院でも「股関節センター」として、小児から成人まで、疾患から外傷まで幅広い股関節疾患を対象として保存療法から手術法(骨切り術や人工股関節置換術)まで幅広い診療を行っていく所存です。また、併発する腰椎・膝疾患およびその他整形外科全般についても積極的に取り組み、皆様のお役に立てるよう精進してまいります。宜しくお願い致します。

副院長
股関節センター長
整形外科部長
大園 健二

股関節センター
月曜日・金曜日(祝日は除く)
受付時間 8:00~11:00

人工股関節置換術(THA)

AMIS術前(70才女性)
AMIS術後写真

股関節の変形が強くなり痛みが悪化して可動域制限や脚長差、歩行障害が出現してくると人工股関節置換術の適応です。インプラントを骨内に埋め込んで固定しますが現在ではセメントを用いない「セメントレス固定」が主流です。また個々の症例に応じて性能の優れた各種のセメントレス人工股関節を使い分けて患者さんのニーズに合わせるようにしています。手術手技の進歩や人工股関節の進歩(耐久性や可動域の性能も飛躍的に向上)により20年以上もつ確率は95%以上が期待できるようになりました。また手術の切開も10-12cm程度のいわゆるMIS手技が標準ですし、手術時間も1時間程度で済み、自己輸血で対応できる上、3-4週の入院リハビリで済みます。若くて元気な方であれば2週で退院可能なケースもあります。

脊椎センター

2022年7月に大阪急性期総合医療センターより赴任いたしました 。脊椎外科を専門とし、首、腰に関わらず数多くの手術治療に取り組んでおります。扱う疾患は、頚髄症、頚椎椎間板ヘルニア、リウマチ性頚髄症、胸髄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、圧迫骨折など多岐にわたります。最新の知識と豊富な経験をもとに安全で確実な治療を目指します。

脊椎センター長
整形外科部長
鹿野 博亀
(かの ひろき)
卒業大学
大阪大学医学部
大阪大学大学院(医学博士)

職歴
大阪大学附属病院
姫路赤十字病院
大阪府立病院
大阪大学
ペンシルバニア大学(米国)
箕面市立病院
理化学研究所
大阪府立急性期・総合医療センター

頚髄症に対する脊柱管拡大術(椎弓形成術)

手術前
手術後

頚髄症や頚椎椎間板ヘルニアなどに対して行われます。
首の後方からの除圧手術で、全国的に脊椎手術の中では多く行われている手術です。椎弓に切れ込みを入れて椎弓を持ち上げ脊柱管を拡大することで脊髄の圧迫を取り除きます。切れ目を入れた椎弓には人工骨(スペーサー)を設置し椎弓を安定化します。手術の翌日より歩行練習などのリハビリを行います。

部分椎弓切除(開窓術)

手術前
手術後

腰部脊柱管狭窄症に対して行われます。
必要最小限の椎弓や変性肥厚した靭帯・骨棘を切除し症状の原因となっている神経の圧迫を取り除く手術です。インプラントを使用しない手術です。手術の翌日より歩行練習などのリハビリを行います。

圧迫骨折(骨粗しょう症)に対するBKP治療

骨折してつぶれた骨

つぶれた骨の中で風船を膨らませて骨折前の状態に近づけます

骨専用のセメントを注入して骨折を固めることで腰痛は改善します

圧迫骨折に対して行われます。
背中から骨折した椎体に風船付きのワイヤーを挿入し、つぶれた骨を風船で膨らませ骨折前の状態に近づけます。そこに医療用のセメントを充填して骨を固めます。手術時間は20分程度です。早期から痛みが軽減し手術の当日からもリハビリをはじめることができます。

後方椎体間固定(PLIF)

手術前
手術後

腰椎すべり症や脊柱管狭窄症に対して行われます。
背中から切開し椎弓と呼ばれる骨の一部を切除します。さらに、神経を圧迫している靭帯や骨棘などを切除して神経の除圧を行います。椎間板を切除し、ケージと呼ばれるインプラントを切除した椎間板内に挿入します。次に、椎弓根スクリューと呼ばれるインプラントを椎間板上下の椎体に挿入し、さらにロッドと呼ばれるインプラントでスクリュー同士を連結固定します。手術の翌日より歩行練習などのリハビリを行います。

前方後方同時固定(OLIF)

腰椎すべり症や一部の脊柱管狭窄症に対して行われます。

脇腹を5㎝程度切開しダイレーターという器械を用いて椎間板まで展開します。

症状の原因となっている椎間板を切除し、人工骨を充填したケージと呼ばれるインプラントを切除した椎間板内に挿入します。

次に背中から椎弓根スクリューと呼ばれるインプラントを椎間板上下の椎体に挿入し、さらにロッドと呼ばれるインプラントでスクリュー同士を連結固定します。
手術の翌日より歩行練習などのリハビリを行います。

人工膝関節手術(TKA)

膝の痛みをあきらめていませんか?日本はいま超高齢化社会。70代、80代でも元気な方がいっぱいいらっしゃいます。当院では加齢により軟骨がすり減ってなる膝の痛みをかかえる患者様に人工膝関節置換の手術を行っています。ナビゲーションなどの最新の技術を用いて安全で正確な手術を行ない、術後は親身になってリハビリテーションを支えます。「痛みから解放された」「久しぶりに外出を楽しめた」など多くの患者様に喜んで頂いております。膝の痛みで悩んでおられる方はどうぞ当院をご受診ください。

外反母趾の治療

手術前
手術後

成人の外反母趾の治療は、変形増悪予防や疼痛の軽減などを目的に、まずは運動療法や装具治療などの保存治療を行います。保存治療が無効で、疼痛のため日常生活に支障をきたす場合は手術を選択します。手術は、術式としては130種類以上あるといわれており、いまだ確実で満足のいくものはありませんが、安定した成績が報告される術式も見られるようになってきており、当科ではそれらの術式を患者様の状態に応じて適応しております。全身麻酔での手術で、原因となっている硬くなった靭帯や、関節包を切開し、第1中足骨の矯正骨切りを行って、変形を矯正します。骨切り部位には金属による内固定を行います。術後は原則、踵歩行が可能ですが、全荷重歩行までには6週間ほどかかりますので、入院は2週間から6週間程度の見込みです。

整形外科手術件数

年度をクリックすると下の表が切り替わります。

年度 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年
総件数 660件 454件 484件 526件 603件 639件 610件 649件 708件 768件 804件
2023年度 整形外科手術 総数 660
アキレス腱断裂手術 4
骨折観血的手術 133
人工関節置換術(股) 107
人工関節置換術(膝) 37
人工関節再置換術(股) 6
人工骨頭挿入術 28
偽関節手術 2
脊椎手術 88
経皮的椎体形成術 52
靭帯断裂形成手術 2
その他 201
2022年度 整形外科手術 総数 454
アキレス腱断裂手術 4
骨折観血的手術 70
人工関節置換術(股) 95
人工関節置換術(膝) 36
人工関節再置換術(股) 6
人工骨頭挿入術 21
脊椎手術 49
その他 173
2021年度 整形外科手術 総数 484
アキレス腱断裂手術 6
骨折観血的手術 133
人工関節置換術(股) 90
人工関節置換術(膝) 36
人工関節再置換術(股) 5
人工骨頭挿入術 28
偽関節手術 1
その他 185
2020年度 整形外科手術 総数 526
骨折観血的手術 141
人工関節置換術(股) 72
人工関節置換術(膝) 35
人工関節再置換術(股) 9
人工骨頭挿入術 28
脊椎手術 1
その他 240
2019年度 整形外科手術 総数 603
骨折観血的手術 158
人工関節置換術(股) 95
人工関節置換術(膝) 49
人工関節再置換術(股) 7
人工骨頭挿入術 36
偽関節手術 6
脊椎手術 3
その他 249
2018年度 整形外科手術 総数 639
アキレス腱断裂手術 5
骨折観血的手術 160
人工関節置換術(股) 101
人工関節置換術(膝) 29
人工関節再置換術(股) 6
脊椎手術 1
その他 337
2017年度 整形外科手術 総数 610
アキレス腱断裂手術 8
骨折観血的手術 164
人工関節置換術(股) 73
人工関節置換術(膝) 33
人工関節再置換術(股) 2
脊椎手術 3
靭帯断裂形成手術 1
その他 326
2016年度 整形外科手術 総数 649
アキレス腱断裂手術 4
骨折観血的手術 166
人工関節置換術(股) 24
人工関節置換術(膝) 24
人工関節再置換術(股) 2
脊椎手術 22
靭帯断裂形成手術 4
その他 403
2015年度 整形外科手術 総数 708
アキレス腱断裂手術 13
骨折観血的手術 182
人工関節置換術(股) 31
人工関節置換術(膝) 31
人工関節再置換術(股) 2
脊椎手術 41
靭帯断裂形成手術 0
その他 408
2014年度 整形外科手術 総数 768
アキレス腱断裂手術 7
骨折観血的手術 195
人工関節置換術(股) 30
人工関節置換術(膝) 42
人工関節再置換術(股) 6
脊椎手術 58
靭帯断裂形成手術 2
その他 428
2013年度 整形外科手術 総数 804
アキレス腱断裂手術 5
骨折観血的手術 238
人工関節置換術(股) 34
人工関節置換術(膝) 39
人工関節再置換術(股) 2
脊椎手術 66
靭帯断裂形成手術 4
その他 416

脊椎脊髄疾患の治療成績について(オプトアウト)

医師紹介

医学博士 大園 健二

副院長
股関節センター長
整形外科部長

専門医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医

寺田 幸生

整形外科部長

専門医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本リハビリテーション学会認定臨床医
日本整形外科学会運動器リハビリテーション認定医

医学博士 鹿野 博亀

脊椎センター長
整形外科部長

専門医
日本脊椎脊髄外科指導医
日本脊椎脊髄外科専門医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会運動器リハビリテーション認定医

藤井 隆太朗

整形外科部長

専門医
日本整形外科学会専門医

谷本 寿彦

整形外科医

専門医
日本整形外科学会専門医

浦川 ひかり

整形外科医

専門医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄医
日本リハビリテーション学会認定臨床医
日本医師会認定産業医
日本抗加齢医学会専門医

西岡 勇登

整形外科医

細井 波留夫(非常勤)

(関節外科)

専門医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定スポーツ医

お知らせ

  • 回復期病棟、療養型病床(回復目的)もあり十分なリハビリが可能です。
  • 当院整形外科は大阪大学整形外科の卒後研修病院でもあります。
  • 大阪大学整形外科の研修システムにつきましてはこちらをご覧ください。