耳鼻咽喉科からの耳よりな話
「イヤホン難聴(ヘッドホン難聴)について」 

2024.06.17

イヤホン難聴(ヘッドホン難聴)は、長時間大きな音を聞き続けることで内耳の有毛細胞が少しずつ壊れて、聴力が低下する病気です。
正式名称は「音響性聴器障害」といいます。
      

・よく電車の中で音楽を聴く、動画を見る、ゲームをする
・よく大音量で音楽を聴く
・よくイヤホンで音を聴きながら寝てしまう
・長時間のオンライン会議や授業に参加する
・ノイズキャンセリング機能がないイヤホンを使っている

ひとつでも当てはまる方は要注意です。
      

イヤホン難聴は年齢に関係なく、WHOの調査では世界の若者の約50%が将来難聴になる危険性があります。
長時間、大音量で音を聴く生活習慣によりだんだんと聴力が低下します。
最初は自覚症状がなく、ほとんどの場合は回復しません。
音量を上げる癖がついている、耳が詰った感じや耳鳴りがするなど耳の違和感に気づいたら早めに耳鼻科を受診しましょう。
予防としては、音量を上げない、ノイズキャンセリング機能付きイヤホンを使う、長時間のイヤホン使用は避け定期的に耳を休めることが大切です。