外来ミニ講座（コラム）
「インフルエンザの治療薬について」

2024.01.04

今年もインフルエンザが流行しており、インフルエンザの治療薬を飲む機会があるかもしれません。
インフルエンザの薬として一番有名なのは、日本において2001年に最も早く販売が開始された「タミフル」ではないでしょうか？
　　　　　
このタミフルの登場により、これまでのインフルエンザの治療が大きく変わりました。
また、販売開始当初は経口薬のみでありました。現在、インフルエンザの治療薬は経口薬・吸入薬・点滴薬など様々なものがあります。
近年でも2018年に新薬が登場しております。患者様の状態に合わせたお薬を選べるようになっております。

今回はインフルエンザの治療薬について簡単にご紹介します。

・タミフル
　　　　　　
　最も使用実績がある薬剤です。
　経口薬であり、カプセルの他にドライシロップもあります。
　１日２回5日間内服する薬剤です。

・リレンザ
　　　　
　初期に有効性が認められた吸入薬です。
　1日２回5日間吸入します。

・イナビル
　　　　
　吸入薬です。
　1回の吸入で終了します。

・ラピアクタ
　　　　
　抗インフルエンザ薬で唯一の点滴薬です。
　経口や吸入ができない方に投与できます。
　1回の投与で終了します。

・ゾフルーザ
　　　　
　経口薬です。1回の投与で終了します。
　安全性も効果も高いのが特徴ですが、特に小児で耐性菌の出現に注意が必要となります。