外来ミニ講座(コラム)
「作業療法って理学療法と何が違うの?」

2023.09.01

「作業療法って理学療法と何が違うの?」って患者様からよく言われることがあります。

<作業療法の定義>
作業療法とは、身体又は精神に障害のある者、またはそれが予測される者に対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて、治療、指導及び援助を行うことをいう・・・これではちょっとわかりにくいですよね?

<日本作業療法士協会>
作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。
図で説明するとこんな感じになります。

作業って何?

「作業」=「日常生活に関わるすべての諸活動」

病気やけがなどによって、 食べたり、おふろに入ったり、仕事をしたり、遊んだり、買物をしたり、料理をすることなどがむずかしくなっている人を対象に、こころとからだの働きを回復すること、悪くならないようにいまの状態を保つことの手段として「作業」を行う。それが作業療法です。

ちなみに・・・ すでにいろいろな仕事で人間の代わりに働いているコンピュータやロボット。 ロボットが活やくする未来になってもコンピュータやロボットに変わることができない仕事のランキングに作業療法士という仕事は、第6位に選ばれました。