院長挨拶


院長 伊福 秀貴

新型コロナウイルス感染症が我が国に侵入して3年目に入りました。

長い期間のマスク生活やご自宅での引きこもり生活のため、運動不足で肥満になり生活習慣病の悪化される方や下肢筋力低下で転倒骨折。また検診の遅れで癌の早期発見ができなかった方が多数出現してまいりました。できるだけそのようなことが無いよう、診察体制を維持してきたつもりですが、考えていたよりその数は増加しております。このような新興ウイルス感染症に対する心構えだけではなく、今後生じてくる可能性が高い南海トラフ地震や大雨による水災害などの自然災害時の対応など、数々の危機管理が必要になってきております。また忘れてはいけないのはコロナウイルス感染直後のマスク不足や消毒薬不足の経験や、その後の医薬品不足は有事の医療物品保持の教訓にする必要があります。

今年に入ってからのロシアによるウクライナ侵攻による小麦不足・石油の高騰・円安と 次々に起こってくる脅威が現実化し、対岸の火事的な感覚で我々もウクライナを助けてあげようと、楽観的には構えていましたが、ロシア産の燃料・食料品、それを生産する肥料・資材などが全世界的に不足し、輸入依存の強い我が国には物価高騰と市民への生活への影響が強くなってきました。新型コロナウイルスで精神的にも肉体的にも疲労感が強くなり 健康維持にも相当気をつける必要があります。

 当院は尼崎という地域にて地道に医療介護に力を注ぐしかできませんが、少しでも全世界の方が希望を持てる世の中にとの一念で、職員一同協力しながら励んでまいる姿勢です。これからも当院の頑張りを見守ってください。