外来ミニ講座(コラム)
「乳がん自己検診からブレストアウェアネスへ」

2024.03.01

ブレストアウェアネスをご存知でしょうか?
これは『乳房を意識した生活習慣』と定義されます。
乳房のセルフチェックにおいて、これまでは自分で触って病気を探しに行く『自己検診』という考え方でしたが、現在では『ブレストアウェアネス』という考え方に変わっています。
では、実際どうしていけばいいのか?
          

ブレストアウェアネスを実践するための4つのポイントをご紹介したいと思います。

1 普段の乳房の状態を知っておく
・見て(大きさや形、左右差)
・触って(乳房の触り心地)
・感じる(月経周期による変化)
入浴時や着替えの時など、日頃の生活の中で乳房を意識して生活しましょう。
「普段の状態を知っておく」ことがブレストアウェアネスの第一歩となります。

2 気を付けなければいけない変化を知る
乳房のしこりや凹み、皮膚のひきつれ、乳頭からの分泌物といったようなことになりますが これらは普段を知っているからこそ、その変化に初めて気が付くことができます。
病気を探すのではなく、違和感を感じ取れるようにしましょう。

3 いつもと違うところがあれば医療機関を受診
自己判断するのではなく迷わず医療機関を受診しましょう。
それがもし乳がんであれば早期発見・早期治療に繋がります。

4 定期的な乳がん検診
40歳になったら定期的に乳がん検診を受けましょう。

まずは普段の自分の乳房を知ることろからスタートです。自分の乳房に対して知識・関心をもち、気になることがあればすぐに受診しましょう。そして40歳からは欠かさず定期健診をうけましょう。
このブレストアウェアネスは自分自身を守るだけでなく、周りの大切な人を守ることにも繋がっていくのではないでしょうか。

詳しくはPDFをご参照ください。
ブレストアウェアネス(セルフチェック) 
出典元:認定NPO法人 J.POSH (日本乳がんピンクリボン運動)https://www.j-posh.com/