外来ミニ講座(コラム)
知っておきたい検査科からのお話
基準値について

2022.11.07

基準値について

基準値は、従来、正常値と呼ばれていましたが、現在ではほとんどが基準値あるいは基準範囲と呼ばれています。

 

 

 

基準値とは通常、医学的に健康な特定の条件下での集団(120人以上)の検査データのうち、上限と下限をそれぞれ2.5%ずつカットした残り95%の人が示す統計的数値の範囲になっています。 このため、この上下限の5%の人は基準値から外れますが、実際は健康であるわけです。

 

基準値から外れると不安になりますが、1回での測定値ではなく、何回かの測定でご自身の基準値を知っておくのが大切です。
 ちなみに、なぜ正常値ではなくて基準値という言葉が使われるようになったかと言うと、日本語的に「正常値の逆は異常」なので正常値と言ってしまうとその値から外れた人が異常(病気)と思ってしまうので基準値というようになりました。

 ※当院ではJCCLS(日本臨床検査標準化協議会)の基準値を参考にしております。