外来ミニ講座(コラム)
知っておきたい検査科からのお話
~食事が影響する血液データについて~

2022.09.30


血液検査(採血)の基本は空腹時が望ましいとされています。
食事が影響する血液データの代表として、血糖、中性脂肪があります。
食事により、一時的に血中濃度が上がり、空腹時と同じ状態に戻るまでに時間がかかります。

健常者であれば、血糖値は食後2時間で空腹時と同じくらいに戻りますが、中性脂肪は10時間以上かかると言われています。
空腹時の採血は4~5時間以上の絶食が望ましいとされており、糖尿病の診断で糖負荷試験を行う場合や高脂血症の診断のための血清脂質測定における「早朝空腹時」とは、前日から実施までの空腹時間は10~14時間となっています。
水やお茶は飲んでも大丈夫です。